WEBサイト制作
クリニックのWEBサイトを作るときの注意点
Updated : 2025.2.17
20分で読めます
クリニックのWEBサイトを作るとき、不安を抱えて初めてサイトを訪問したユーザーにとって分かりやすく、信頼感のあるサイトにすることが重要です。
この記事ではクリニックサイトを作るときの注意点を解説します。
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この記事の目次
クリニックとしての信頼を得る基本的なルール
医療広告ガイドラインを遵守する
日本の医療広告は、厚生労働省の「医療広告ガイドライン」に基づき、誇大広告や不適切な表現が禁止されています。違反をすると行政処分の対象になってしまうため、クリニックのWEBサイトを作成する際は十分に注意しましょう。医療法によって広告の内容が厳しく制限されていますので、以下の点に注意してください。
- 誇大広告の禁止(例:「必ず治る」「日本一のクリニック」などはNG)
- 治療の体験談・ビフォーアフター写真の禁止
- 比較表や過剰な強調表現の禁止(例:「他院より安い」「当院が最も優れている」など)
- 適切な診療科目の表示(法律に基づいた正式名称で記載)
掲載可能な情報としては、診療内容・時間・料金や医師の資格・略歴、施設の設備や機器などが挙げられます。正確で信頼性のある情報を提供し、ユーザーが安心できるクリニックサイト作りを心がけましょう。
詳細は 厚生労働省の「医療広告ガイドライン」 を確認しましょう。
クリニックの基本情報を明確に記載する
ユーザーが安心して受診できるよう、WEBサイトには必要な情報を分かりやすく掲載することが重要です。特に、診療時間・所在地・連絡先などの基本情報は、見やすい場所に記載しましょう。これらの情報はユーザーがクリニックに通いやすい場所や時間で診療しているかを判断する材料となります。
また、ユーザーが「自分の症状に対応しているか」を判断しやすくするために診療科目も明確に記載しましょう。
- 診療時間・休診日・カレンダーなど
- 所在地・アクセス方法・マップ
- 連絡先(電話番号・問合せフォーム)
- 診療科目・対応する症状
プライバシー・セキュリティ対策を実施する
クリニックのWEBサイトでは、個人情報を適切に管理し、安全に運用することが重要です。特に、お問合せフォームやオンライン予約では、個人情報を扱うため、十分なセキュリティ対策が求められます。下記の点に注意しましょう。
- SSL対応(https://~)にする(個人情報保護のため必須)
- プライバシーポリシーを明記する(個人情報の取り扱いを説明)
- アクセス制限・セキュリティ対策の強化(管理画面のパスワードを強化し、不正アクセスを防止)
これらの対策を徹底し、ユーザーが安心してWEBサイトを利用できる環境を整えましょう。
競合と差をつけるクリニックサイトのポイント
スマートフォン対応を意識する
近頃では多くのユーザーがスマートフォンでクリニックのWEBサイトを閲覧しています。そのため、スマートフォンでどの年代から見ても見やすく、操作しやすいレスポンシブデザインを採用し、ユーザビリティを向上させることが重要です。下記の点に注意しましょう。
- スマートフォンで見やすいデザインにする
- ボタンを大きめに配置し、タップしやすくする
- 診療時間や電話ボタンをトップページに配置する(予約・問合せをしやすく)
スマートフォン対応を適切に行うことで、ユーザーがストレスなく情報を得られ、予約や問合せの増加につながります。快適なユーザー体験を提供できるクリニックサイト作りを心がけましょう。
見やすく信頼感のあるデザインを取り入れる
クリニックのWEBサイトは、清潔感があり、視覚的に分かりやすいデザインが求められます。特に医療機関のWEBサイトでは、信頼感を与えることが重要です。背景色やフォントは、落ち着いた色を基調にし、読みやすいフォントを選びましょう。また、情報が整理されており、ユーザーが直感的に必要な情報を見つけられるレイアウトが理想的です。
さらに写真やイラストを適切に活用することで、クリニックの雰囲気を伝えやすくなります。専門的な知識を掲載する場合は分かりやすい表記や図などがあると読まれやすくなるでしょう。
医師やスタッフの写真を掲載することで、親しみやすさを演出できますが、過度な演出は避け、自然で落ち着いた印象を心がけましょう。ユーザーが安心できるデザインを意識し、視覚的な分かりやすさと信頼性を両立させることが大切です。
予約・問い合わせの導線をスムーズにする
クリニックサイトでは、ユーザーが迷わず予約や問合せができるように、分かりやすい導線を設計することが重要です。特に、診療時間や予約方法がすぐに見つかるよう、トップページなどの目立つ位置に「予約」「お問合せ」ボタンを配置するなどすると効果的です。また、スマートフォンからのアクセスが多いため、ボタンはタップしやすいサイズにし、視認性の高いデザインを意識すると利便性が向上します。
また、オンライン予約システムを導入することで、24時間いつでも予約が可能となり、ユーザーの利便性が大幅に向上します。電話予約も必要な場合は、ワンタップで発信できる「電話する」ボタンを設置するとよいでしょう。お問合せフォームは入力項目を最小限にし、簡単に送信できるようにすることで、ユーザーの負担を減らすことができます。スムーズな予約・問合せの導線を整えることでユーザーの満足度向上に繋がります。
競合調査を実施してSEO対策を意識する
クリニックサイトを多くのユーザーに見てもらうためには、検索エンジンで上位表示されるようにSEO対策を意識することが重要です。特に「地域名+診療科目」などのキーワードを適切に含めることで、近隣のユーザーに見つけてもらいやすくなります。例えば、「新宿 内科」「大阪 花粉症治療」といった具体的な検索語句をページのタイトルや見出し、本文に自然に取り入れると効果的です。
また、定期的にブログやお知らせを更新し、WEBサイトの情報を新鮮に保つことで、検索エンジンからの評価が向上します。さらに、スマートフォン対応やページの表示速度を最適化することで、ユーザーの利便性が高まり、検索結果の順位にも良い影響を与えます。Googleマップとの連携や適切な内部リンクの設置もSEO対策の一環として有効です。こうした工夫を重ねることで、ユーザーにとって有益な情報を提供しながら、より多くの人にWEBサイトを訪れてもらえるようになります。
必要に応じてSNSとの連携をする
クリニックサイトとSNSを連携させることで、ユーザーに最新の情報を迅速に届けることができます。特に、診療時間の変更や休診日のお知らせ、インフルエンザ予防接種の開始時期など、タイムリーな情報発信にSNSは非常に有効です。InstagramやX(旧Twitter)、Facebookなどを活用し、クリニックの雰囲気を伝えることで、ユーザーに親しみを持ってもらいやすくなります。
また、LINE公式アカウントを導入すると、診療予約の受付やリマインド通知の送信が可能になり、ユーザーの利便性が向上します。ただし、医療広告ガイドラインを遵守し、過剰な宣伝や誇大表現を避けることが大切です。WEBサイトにSNSのリンクを設置し、相互にアクセスしやすくすることで、情報の発信力を高め、ユーザーとの信頼関係を築くことができます。SNSの活用はクリニックの方針に応じて柔軟に取り入れると良いでしょう。
この記事のまとめ
クリニックのWEBサイトを作る際は、医療広告ガイドラインを遵守し、誇大広告や不適切な表現を避けることが重要です。ユーザーが必要な情報をすぐに見つけられるように、診療時間やアクセス、予約方法を明確に記載し、スマートフォンでも見やすいデザインにすることが求められます。また、SEO対策を意識し、検索エンジンで上位表示されやすいキーワードを適切に配置すると、多くのユーザーに届きやすくなります。
さらに、オンライン予約システムの導入やSNSとの連携により、情報発信の効率を高め、ユーザーとの接点を増やすことが可能です。サイトのプライバシー保護とセキュリティ対策も徹底し、安心して利用できる環境を整えましょう。クリニックのWEBサイト制作は豊富な経験と知識を持つ当社に是非ご相談ください。時間やリソースを節約し、効率的に成果を上げることが可能です。
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